ダイニングテーブルは、家族が集まり、会話を楽しみながら食事を共有する場所であると同時に、インテリアの一部としてその存在感が問われるアイテムです。
「テーブルの形状や素材・サイズ・デザイン」という選ぶポイントを理解することが鍵となります。
さまざまなインテリアコーディネートを手掛けてきた経験を基に、おしゃれなダイニングテーブルの選び方や、インテリアとのコーディネート方法を解説します。機能性とデザイン性を両立させたダイニングテーブルを選ぶと、快適な食事時間と居心地の良い空間がつくれます。
1.ダイニングテーブルの役割
ダイニングテーブルは、食事をするためにつくられた家具のひとつです。
しかし、その使い方は多様で、食事以外にも様々な場面で活躍を見せてくれます。
例えば
- ホームパーティーでの活用
- 仕事や勉強スペースとしての利用
- ぱっと済ませたいときのアイロンがけ台
- インテリアのひとつとして楽しむ
などが挙げられます。
高級感を演出したい、ナチュラルな空間にしたい、友人とホームパーティーを楽しみたい、小さな空間でも圧迫感を感じさせないようにしたいなどなど・・・
ライフスタイルを演出できる、最適なダイニングテーブルを見つけましょう。
2.ダイニングテーブルを選ぶときのポイント
新居への引越しや模様替えで新たなダイニングテーブルを選ぶことになったとき、何を基準に選びますか?
ポイントを把握しつつ選ぶことで、より満足度の高いダイニングライフが迎えられます。
ここでは、ダイニングテーブルの選び方のポイントを詳しく解説します。
色や材質で選ぶ
新たにダイニングテーブルを選ぶ際、最初に考えたいのが色と材質です。これを決めることで、その後の選択肢が絞られ、選びやすくなります。
空間を占める割合が大きい家具になるので、色選びは注意が必要です。
モダンな雰囲気やナチュラルな雰囲気。西海岸風など。
自分の好みや部屋の雰囲気に合わせて色を選ぶことが大切です。
また、材質もインテリアを左右する大切な要素。
木製はその温もりと風合いが魅力で、ナチュラルな雰囲気を醸し出します。ガラス製は洗練されたモダンな空間演出には最適で、清潔感を保つのにもおすすめです。鉄製はインダストリアルな空間にマッチし、頑丈で長持ちします。
材質にはそれぞれ特徴と個性があり、選び方一つで部屋の雰囲気を大きく左右します。
サイズで選ぶ|選ぶ大きさの目安
サイズのポイントは4つあります。
- テーブルの1人あたりに必要なスペース
- テーブルの周りのスペース
- テーブルと椅子の高さのバランス
- 搬入の際のスペース
テーブルの1人あたりに必要なスペース
1人当たりの必要なスペースは幅60×奥行40cmなので
長方形の場合・・・
- 4人家族であれば幅120cm~150cm程度
幅180cmあれば、2人並んでも、まったく肘がぶつからないくらい、かなり余裕を持って座れます。 - 6人家族であれば幅180cm以上は必要
が目安です。
ですが、あくまでも目安なので選び方はライフスタイルを重視してくださいね。
例えば、普段は家族3人で使用し、週末には大勢でホームパーティを行うというご家庭では、伸縮性のあるテーブルが良いでしょう。
テーブルの周りのスペース
また、椅子を引いたときに、他の人が通行できるように、テーブルの周りに最低でも約60cmのスペースを設けることが推奨されています。
テーブルと椅子の高さのバランス
テーブルと椅子の高さも考慮することが必要です。
ダイニングテーブルの一般的な高さは70cm。
椅子の座面高は約40cm~42cmくらいだと、食事がとりやすいとされています。
椅子の高さを確認しつつ、ダイニングテーブルとのバランスをとって選ぶことをおすすめします。
搬入の際のスペース
最後に、忘れがちなのが、搬入の際の導線チェックです。
「納品の際に大きすぎてダイニングまで運べない!」なんてことがないように、
導線も気にかけながら検討することが大切です。
ニーズに合わせて選ぶ
自分や家族のニーズに合わせてダイニングテーブルを選ぶことが大切です。
例えば、小さなお子さんがいる家庭では事故防止の観点から、角が丸いテーブルや安全な素材を選びたいですね。また、手入れのしやすさもポイントとなります。食事中にこぼしたり汚したりすることも多い家庭では、すぐに拭き取れて清潔を保てる材質の方が長持ちします。
一方で、ホームパーティーをするご家庭や、こだわりのディナータイムを楽しみたいカップルの場合には、デザイン性を重視した選択もおすすめです。デザイン性の高いテーブルや、一脚一脚がこだわりのチェアを揃えるなど、自分たちのライフスタイルを反映したダイニングテーブル選びが、素敵な時間を演出してくれます。
3.おすすめダイニングテーブルとインテリア
インテリアコーディネートの際に、実際取り扱うショップカタログの家具から、おすすめのダイニングテーブルをご紹介します。おしゃれで、洗練されたデザインのものばかりです。
「ずっと使えるようなダイニングテーブルを我が家に迎えたい」とお探しの方は、是非チェックしてくださいね。
無垢材のダイニングテーブル
無垢材のテーブルは、傷ついたり汚れたりしますが、それも含めて無垢にしか出せない
味わいに変化していきます。メンテナンスもありますが、家族でオイル塗りのお手入れを楽しむのもよいですね。
CHERRY/HOMEDAYより掲載
天板:マンゴーウッド/脚:スチールフレーム(サンドブラック)
W1400×D800×H700mm
切りっぱなしの無骨な天板とスチールの脚の組み合わせが、スタイリッシュですね。
無垢ならではの木の味わいが、インテリアに温かみを与えてくれます。
CHERRY/HOMEDAYより掲載
主材:ホワイトオーク
W1350×D800×H700mm
こちらも無垢材を使用した、味わい深いデザインになっています。
シンプルな形状なので、北欧やインダストリアルなど、どんなインテリアにも馴染みそうですね。
様々なデザインのダイニングテーブル
丸型や、カフェのような演出をしてくれるテーブルはいかがでしょうか?
個性のあるテーブルは、ダイニングに素敵なアクセントを与えてくれます。
写真左:Azumaya Lifestyle Catalog/ROOM ESSENSEより掲載
写真右:CHERRY/HOMEDAYより掲載
【左】
W1110×D1110×H720mm
主材 – 天然木、天然木化粧繊維板
【右】
W1000×D1000×H700mm
主 材 – 天 板:アッシュ 材 突 板 / 脚:アッシュ 材
ダイニングを優しい雰囲気にしたい方には、丸み帯びたテーブルがおすすめ。
また、見渡しやすい丸型のラウンドテーブルは、コミュニケーションが取りやすいのも特徴です。
団欒の時間を、さらに楽しませてくれるでしょう。
天板サイズ、仕上げ材がオーダーできるダイニングテーブル
好みの天板と脚を選べる商品もあります。
セミオーダーであれば、わかりやすいサイズ展開なので選びやすいですね。
ライフスタイルにあったオリジナルのテーブルづくりが楽しめますよ。
Azumaya Lifestyle Catalog/ROOM ESSENSEより掲載
天板の幅は1500・1800・2100mmの3パターン。
奥行きは800mmです。
天板の色は、アッシュ・オーク・ウォールナット。
また脚は7タイプから選べます。
お好みのインテリアに合わせたカスタマイズが可能です。
ダイニング兼リビングテーブル
1人暮らしの部屋のように、スペースが限られている場合には
空間が窮屈にならない方法のひとつとして、ダイニングとリビングを兼用した使い方を提案しています。
ダイニングテーブルの高さは700cmくらいのものが多いですが、リビングテーブルとしては少し高めになので、おすすめは若干低めの高さ650cmくらいのテーブル。
リラックスの時間にはリビングテーブルとしても使え、視覚的なバランスがとれます。
4.まとめ|ずっと楽しめるダイニングテーブル選びを
家の中で特別な存在感を持つのが、ダイニングテーブルです。
一度購入すれば、長い間一緒に過ごすことになります。
シーデザインアーキテクツでは、現場調査を通じて空間をしっかり理解し、お客様にぴったりのダイニングテーブルをコーディネートします。
ダイニングテーブルは種類も豊富なので、選ぶ楽しさもありますが、選んだテーブルを使いながら、新しい楽しみを見つけることができます。
例えば、花器を使ってお部屋に緑を取り入れたり、特別な手入れが必要な無垢材のテーブルを選んで、そのお手入れを楽しんだり・・・。
生活に彩りを加えられるような、ダイニングテーブル選びを提案しています。
みなさんのライフスタイルが充実できるような、そんなダイニングテーブルと出会えますように。